山のむこーうにタイフーン
御前崎沖の台風の、熱気だけが三国山脈を越え、この海辺近くの町に38度の熱風をおこす。 ひとけのない福島潟。 わらぶき屋根の休憩所はガラス戸を閉めている。 いろりの灰が飛ぶからだそうな。
風は波を起こし
稲をそよがせる
てっぺんの木の葉は暑さにうだっている
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