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スッタモンダのあげくにフッ素推進派は新たな「学術的支援」を今年9月の日本口腔衛生学会総会で勝ち取ったようです。しかしその内容は、昨年9月の文書からすれば大幅にトーンダーウンしました。表題が昨年の「わが国における水道水フッ化物添加法の学術的支援」から、今年は「今後のわが国における望ましいフッ化物応用への学術的支援」に変更させられているのです。学会内で依然根強い「フッ素応用慎重論」があることを伺わせます。
重要なことは、口腔衛生学会の今回の「学術的支援」も学問的検討に付されて決定された文書ではなく、政治的文書でしかないことです。昨年の文書は改ざん・学会名称詐称があり、同学会常任理事・理事から「学会誌で正式に撤回せよ、改ざんを謝罪せよ」と、非民主的運営批判とともに厳しく批判されました。その結果、同学会の見解ではなくシンポジウム座長の個人的見解であるとの「訂正とお詫び」が本年2月に公表されました。
フッ素推進派に批判・中立的な理事たちが推進派の要求を薄めて妥協を図ったのが今回の文書であるといえるでしょう。
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