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フッ素原子の特徴
擬似効果(ミミック効果)
フッ素原子の大きさが水素原子に近い。従っ
て有機化合物の水素原子がフッ素原子に置き
換わっても生体は識別できない。
このような生体がフッ素原子を他の原子と区 別できず取り込んでゆくことを擬似効果と呼 ぶ。
第2のフッ素原子の特徴として、電気陰 性度(電子を引き付ける能力)が大きい、す なわち、あらゆる元素の中で最も反応性に富 み、ほとんど全ての元素と化合物を作ること ができる、という2つの特徴がある。
フッ素は細胞の奥深く入り込み生物代謝系を 乱したり、遺伝子(DNA)を傷つけたりでき るのだ。その結果、発がんや遺伝子の異常に よる病気を引き起こすと考えられている。
フッ素は二度DNAを破壊する
右図は フッ素がミミック効果で細胞の最深部まで入 り込み、大きな電気陰性度でDNAの水素結合 を破壊する仕組みだ。
しかし、生体は破壊さ れた遺伝子を修復酵素と呼ばれる酵素を使い 元に戻す能力を備えているのだが、フッ素は その酵素にさえ結びつき酵素の働きを阻害す るのである。
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