フッ素によるIQの低下
フッ素を摂り過ぎると斑状歯が発症し
斑状歯の症状が進む程IQ(知能指数)
が低下するという中国での疫学調査結果
作図 EXEL'97
フロライド Vol.28 N0.4 189-192 1995
研究報告189
フッ素暴露が子供の知能へ及ぼす影響
X S Li :貴州省衛生予防局、貴陽市550001中国、
J L Zhi:安順県衛生予防局 、及び、
R O Gao:織金県衛生予防局 貴州、中国
要約:環境中のフッ素量が異なる地域に住む、 8-13 歳の子供 907 人
の知能が測定された。歯のフッ素症の罹患頻度が中等度及び重度の地域
に住む子供は、0、又は軽度の地域に住む子供の知能指数( lQ )と比較
して低かった。歯のフッ素症頻度が中等度もしくは重度の地域では、知
能の発達は、フッ素によって不利な影響を受けるようである。しかし、
歯のフッ素症頻度が極めて軽度な地域での影響は少ないようだ。
高フッ素摂取は、より低い知能と関連していた。歯のフッ素症頻度が
中等度および重度の地域で年齢、及び、知能の間での、相関は見られな
かった。高濃度のフッ素暴露の知能への影響は、脳神経細胞の分化が始
まり、発達が最も速い胎児、及び、幼児の発達の初期に発生するかもし
れない。
(以下本文略)
そしてアメリカ合衆国では
フッ素がフッ化アルミニウムとして脳に蓄積し
アルツハイマー(痴呆症)と同じような脳血管
障害を引き起こすことを報告している研究が以下である。
Brain Research 784 ( 1 998 ) 284-298
研究報告
飲料水を通じてフッ化アルミニウムおよび、
フッ化ナトリウムをラットに慢性的に投与した研究報告
:脳神経と脳血管における統合性の変化
要約: この研究では、フッ化アルミニウム( AlF3 )、
または、等価レベルのフッ化ナトリウム( NaF ) の形式のフッ素 (F)
を慢性的に投与した結果、脳神経における統合性の変化を述べる。
27匹の成熟オス Long-Evansラットに3つの処置の1つが52週間
にわたって投与がなされた :対照群には二回蒸留の脱イオン水( ddw )
が投与された。アルミニウム投与群には、0.5ppm AlF3
添加脱イオン水( ddw )、フッ素群には、2.1 ppm NaF添加脱イオン水
( ddw )が投与された。脳、肝臓、および、腎臓の組織アルミニウム
( Al )レベルは、Direct Current Plasma( DCP )法で、その分布はMorin
の組織化学法によって測定された。脳の 組織切片は、 ヘマトキシリン
とエオジン ( H &E ) 、クレシルーバイオレット・ビエスコフスキー銀
染色、または、免疫組織学的に 、β ?アミロイド、アミロイド A 、
および、 lgMの染色がなされた。対照群と比べAlF3投与群の方が死亡率
は高かったが、処置を異にする群間の体重には差が見られなかった。
脳、および、腎臓のサンプルにおける Al レベルは、AlF3
およびしてNaF投与の両群で対照群より高かった。AlF3
そしてNaF投与の各群の脳血管および脳神経の全一性への影響は、
質的にも量的にも異なっていた。このような変化は、 NaF 群より
AlF3 群の方が、対照群よりもNaF群の方が大きかった。
C 1998 年 Elsevier 科学 B.V 。
(中略)
討論
今回の結果は Alにより引き起こされた神経の変性の原因の
メカニズムを問いかけるものではなかったが、この研究結果は、
摂取された Al が脳に達し、そして、そのような動物では神経
傷害の証拠が存在することを示した。
ラットの飲料水における神経毒性的な影響のために必要とされ
るAIF3の量が少量であったのが意外である
と同時に、おそらく更に意外なことは、今回の研究で投与され
たNaF ( 2.1 ppm ) の神経毒性的影響である。
規定飼料からの、フッ素の供給源は、実験動物には食品添加物
である [ 44,46,69 ] ;おそらく、 NaF 群における動物のために、
それらの飲料水と共にそれらの飼料からのフッ素は、耐用量を超
えていた。フッ素には、様々な酵素阻害、酸性の媒体のおける腐
食作用、低カルシウム血症、過カルシウム血症、および、おそら
く大脳の損傷を含む様々な細胞性および、生理学的機能にたいす
る広範囲にわたる作用がある[ 5,46,69 ]。
しながら、フッ素の慢性毒性の研究は、脳に対する損害の広範な
組織学的な特徴付けをほとんど含まなかった。慢性的なフッ素毒
性に関する大部分のレポートにおいて、供給されているデータは、
通常、体重の減少、歯と骨格の変化、発癌性の徴候、および、
軟組織に対する損傷に制限されている[ l0,17,44,56,68,8l ]。
今回の研究の結果は、脳へのフッ素の影響の更に徹底的な神経病
理学的な評価が有用であることを証明しているであろう。
総括して、ラットでの飲料水に含めたAIF3 、および
NaF の慢性的な投与は、神経細胞および脳血管系への影響を含め、
脳における明白な形態学的の変性を引き起こした。
AIF3 、および、 NaF の更なる研究は、神経変性のある
疾患において、これらの原因物質の潜在的な関与を決定する同時に、
観察された影響に寄与する様々な潜在的なメカニズムの相対的な重要
性を明らかにすることが必要である。
以上
フッ素の脳への影響は、疫学研究、動物実験によって
明確に裏付けられているのである。