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フツ素化政策は考え直すべきか?

1963年のノーベル賞受賞者 Herman Muller博士は[50]「今日人類は我々の先祖
が出会うことの無かったより多くの化学物質に暴露されている、それ故、その
ような化学物質に対応して自然淘汰によって特別に適応させられて来ることは
かった。これらの化学物質には食品添加物、薬品、麻薬、抗生物質、化粧品、
避妊薬、大気汚染物質、水質汚濁物質がある」。と警告している。

Muller博士はこれらの化学物質の中の幾つかは染色体を障害する原因となり、
突然変異、先天異常、癌を導くのではないかと恐れている。

 虫歯は命を脅かす病気では無い、だから、どんなに虫歯予防薬品が広く使わ
れていても、我々は有効性よりも、いかなる副作用でもその発生の可能性の方
を確かめなければならない。
危険な要素、即ち致命的又はひどく生体の機能を失わせるような疾病を予防す
ることに関して十分考慮されているかもしれない、しかし、より小さい軽い病
気についてはその発症の余地をがあることは認められてはいない。多くの国々
が人為的なフツ素化を導入すること、又はその継続に消極的な原因は、その国
の公衆衛生学者たちが
p440現在、
我々はフツ素を増加しつつある多くの源から摂取している、従って「毎日のフ
ツ素の総摂取量」はコントロール出来ない、ということを認識しているためで
あろう。

  人為的な水道水のフッ素化は明らかに、数多くの断言出来る結果をもたらした、
o フツ素化は、その地域の住人の血中フツ素濃度の平均を安定した状態で全般的
に上昇させる。

o 大量のフツ素を環境中にばらまくために、全ての極地的に生産された工業製品
や飲み物は増加したフツ素を含むことになる、フツ素化された水で調理された食
品は消費者のフツ素の摂取を増加させる。

o フツ素の過剰摂取量が増加すると、住民の血中フツ素濃度の平均が上がり、個
人的に数ミリグラムのフツ素を摂った人は血中フツ素濃度が歯のフッ素症やその
他の悪影響の原因となの敷居よりも上に挙がる。

 最初は、水道水のフッ素化は単純で素晴らしい考えに見えた。しかし1945年に
は誰一人として普通の食品のフツ素量を分析した者はいなかったし、フツ素の汚
染源となる廃棄物で環境を汚染する工場もほんの少ししかなかった。しかしながら
当時でさえ、フツ素化の先駆者達は当時でさえ知られていた過剰投与の危険性の
故にフツ素の大規模な投与に反対された[51]。
 子供達が不必要に虫歯の被害に苦しむのを見るのを望む者はいない。事実、
個人的な口腔衛生管理が必要だと自覚した人が増加したことによって、歯科治療
が容易に利用できるようになったこと、食事の全般的な改善によって、最近の数
多くの報告でもフツ素化されていない地域に住んでいる子供達の著しい虫歯の減
少が見られている[52’53]。 更に、今年の始めに、イギリスの「Wellcome財団
の王立の大学の歯科医と共に」大規模な虫歯予防ワクチンの臨床試験が開始され
たこと、そのワクチンは動物実験と少数の人を使った虫歯予防実験で素晴らしい
成功をおさめたと発表した[54’55]。
そして、水道水フツ素化の安全性に関する長年の、そして時には感情的な論争に
よって、我々は本当に重要な問題即ち、我々は増えている日常的なフツ素汚染源
からの増え続けるフツ素を無事に摂取可能か、という問題から目をそらされて来
たのではなかろうか。、医学、歯科学の専門家がフツ素に対する態度を再検討す
る、そして改めるべき時代がやって来ているのであろうか。

引用文献略
(end)

翻訳  成田憲一


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