fn.04-3.html フッ素ニュース&メモ
Fnews & Memorandum
4.ヨーロッパ:実質3ヵ国―1.9%:ヨーロッパはフッ素化を拒絶!―
日本の推進派は「ヨーロッパでもこんなにフッ素化している」 「北欧が水道水フッ素化反対だとは言えない」などと逆襲する。 推進派はヨーロッパ36ヵ国中11ヵ国も「フッ素含有水道水利用」 していると主張する。
フッ素応用に反対派する側は、表1の78年、93年調査、ブライアン・ マーチン論文から「ヨーロッパではほとんどの国はフッ素化していない」と主張 してきた。推進派の批判・反論を吟味してみよう。その11ヵ国の内訳を見れば、 ここにも二重の誤魔化しがある。定義の希釈化である「フッ素含有天然水利用」 を国数に数える手法への批判とフッ素添加給水人口を調べれば分かる。「フッ素 含有天然水利用国」6ヵ国とスペイン、ポーランドを除外すれば、実質3ヵ国 がフッ素化しているだけである。5億人のヨーロッパからすれば、FDI調査を 前提にしてもフッ素化された給水人口は1.9%でしかない。
(1990年:FDI)
フッ素含有天然水利用国数 |
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5.アメリカのシェアー;79%
表5の数字を一見して判明することは、どれが最も事実に近い数字で あるか判断できないことである。市民の側からすれば、「WHOもFDIもADAもデタ ラメだ!」と言える。そして、日本のフッ素推進派学者が、権威をかさに無批判 に時々の都合の良い数値を国民に宣伝してきたかである。小林清吾は、表5の文 献12)で「水道水フッ化物添加事業に関する世界規模の情報を扱う中心的機関が ないため、現在の正確な実施状況はつかめない。」(132p、1998年)としつつ、 14年も前の1984年FDI数値を平然と掲げている。学者としての最低の義務(文献 の真偽と公正な評価)を放棄し、フッ素応用を「善」とする信仰的政治主義が彼 らの脳髄を侵襲していると批判もしたくなる。
あえて近いと思われる数値を挙げれば、WHOの3回(1969、73、91年) が水道水フッ素添加給水人口であろう。Wunay数値は、4,000万人の天然フッ素飲 用人口を差し引けばWHOの1億7,000万と一致する。それ以外のFDI・ADA・英国数 値は、「フッ素含有天然水利用人口」を加算させ膨らませた数字であると解され る。
表5 水道水フッ素化人口推移(世界とアメリカ)
年 | 調査 機関 | 国 数 | 水道水フッ素 化供給人口 | 米国のフッ素 化給水人口 | 文献 | 備 考 |
1969 1973 1977 1980 1981 1984 同 1988 1990 1991 同 1992 1993 1998 同 1999 | WHO WHO FDI FDI FDI FDI FDI FDI FDI Wurray WHO FDI 高橋 ADA 英国 ADA | 34 38 40 44 42 34 38 38 39 32 56 36 60 | 1億3,089万 1億5,800万 2億1,000万 2億3,000万 2億4,600万 3億2,531万 2億1,000万 1億7,000万 3億1,700万 3億6,000万 | 7,460万 9,463万 1億 500万 1億 617万 1億1,200万 1億3,220万 1億2,143万 1億4,360万 1億4,500万 | 1,7 1 2,3 6 4 5,7 12 6 6,7,8 9 9 12 10 11 13 14 | 国又は領土、1億4,172万(表1出典6) 1億7,363万人 5%以上給水率国21ヵ国(ベネズエラを含む) +4,000万人0.7mg/l以上の天然フッ素 100万人の天然フッ素水供給を含む 実質25ヵ国 フッ素含有天然水利用24ヵ国を含む 英国水道水フッ化物添加協会調査 約60ヵ国 |
1992年アメリカの1億3,360万(1億4,360万−100万) と世界の1億7,000万人からすれば、3,640万人のみが世界の37ヵ国でフッ素化された飲料 水を使用しているに過ぎないこととなる(1億2,143万なら4,857万人)。アメリカの フッ素添加給水人口シェアーは、じつに世界フッ素化人口の78.6%(77.8%)を占めている。
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