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訳者あとがき

 この評論は、村上先生から「先生向きの内容ではないでしょうか」と紹介さ
れたものです。読んでいて、新潟でフッ素反対運動をしている私たちがフッ素
推進の学者たちから受けたイヤガラセや人権侵害が「知性の抑圧」であった事
が納得できました。そして「新潟県だけかなぜフッ素洗口がこれほど普及して
いるのですか、フッ素反対運動はなぜ広がらないのですか」という疑問を持た
れた人々の疑問に答えるためには「この評論を訳して読んで頂くしかないと」
考えました。
新潟県では、フッ素洗口の反対運動をしていた一主婦に役場の職員が「そんな
事をしていたら役場の清掃を請け負って居るあんたのご主人の仕事が今後は、
もらえなくなるよ」と威して、彼女に表立った反対運動が出来ないようにさせ
た、という話し。フッ素反対集会を計画する打ち合わせの会合に新大予防歯科
の教室員が潜り込み、会合に参加していた一市民の就職先を特定して会社に連
絡して、会社からの圧力で反対運動を出来なくした。といった信じられないよ
うな話しが実にたくさんございます。
 このような状況の中で、この評論を訳している内に「新潟でのフッ素に反対
する市民に対する多くの攻撃と抑圧の内の『公になり、立証されたほんの一部
である氷山の一角』として、私の人権救済申立てに応え県弁護士会が堀井教授
に対して発した『警告書』を資料として公表するしかない」という気持ちにな
りました。
 そしてこの場をお借りして私の人権救済申立てに真摯に応えて下さった新潟
県弁護士会に心から感謝申し上げたい。
 この評論と資料を通じて、我々はフッ素問題を環境問題の一つとして告発し
てゆかなければならないということ、さらに、フッ素反対運動に対する攻撃は
既得利益を脅かされる企業や学者グループによる権力の行使であるということ、
そしてこのような抑圧には対抗すべきであるということをご理解頂ければ幸い
です。
 翻訳にあたっては、いつもながら村上先生には大いにご助力頂きました。今
回はさらに国際大学中東研究所研究員の霜垣和雄氏にも大いにご教示頂きまし
た。心から感謝します。

 著者ブライアン・マーチン氏はオーストラリアのウーロンゴング総合大学の
科学技術論の主任講師でありまして「SCIENTIFIC KNOWLEDGE IN CONTROVERSY 
The Social Dynamics of the Fluoride Debate」(論争の科学認識・・フッ素
論争の社会学)の著者でもあります。研究会誌への掲載を快諾して下さった氏
に心から感謝します。

マーチン氏の連絡先
BRIAN MARTIN
Whistleblowers Anonymous,c/-John McNicol.PO Box 1466.
Tuggeranong ACT 2900 .AUSTRALIA
USEPR,C/-Isla MacGregor,6 Akora Street,Mornigton Tas 7018.AUSTRALIA


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