環境汚染物質て何
まず最初に、フッ素が環境汚染物質であるということを
知ってもらわなくてはなりません。
環境汚染物質と申しますと皆様は、きっと水俣病の原因
の水銀とかイタイイタ病を引き起こしたカドミウムなど
の名前を思い出されることでしょう。
しかし、「環境汚染物質」て何でしょう。分かっている
ようで分かりません、私もそうでしたそこで辞書など引
いてみましたが今一つ良く分かりませんでした。
図書館にゆき調べているうちに、当時と申しますと
1980年ころ和田 攻(東京大学医学部 衛生学 助教授)
のまとめられた「環境汚染物質と人」
(MEDIKAL CHUGAI27:1 1974)という本に出会い
ようやくその意味が分かりました、そして現在でも、
総論としては殆ど書き換えの必要が無いほどの原
則的、基本的な内容なのでこの本の抜粋ですが読
んでみて下さい。
ここでは、今後の地球規模のフッ素汚染について少し
のべてみたい。
フツ素は虫歯を予防する必須栄養素と信じられて来、
1969年WHOがフツ素推進決議をしたことは、広く知られている。
しかし、1974年に国連人間環境委員会がフツ素を地球的規模の環境汚
染物質として世界各国に、その監視と測定を呼び掛けたという事実は、
あまり知られていない。
地球規模でモニタリング(監視測定)すべきもの
国連人間環境委員会(1974年)
優先順位 | 汚染物質 |
媒体 |
T | So2+浮遊粒子状物
電離放射性物質(90SR+137Cs) | 空気 食品 |
U | O3 DDT及びその他の有機塩素化合物 | 空気 人 |
V | Cdとその化合物 硝酸塩、亜硝酸塩 No,No2 | 食品、人、水 飲料品、食品 空気 |
W | 水銀とその化合物 鉛 Co2 | 食品、水 空気、食品 空気 |
X | Co 石油系炭化水素 | 空気 海 |
Y | フッ化物 | 新鮮な水 |
Z | アスベスト As | 空気 飲料水 |
[ | マイコトキシン 微生物汚染 反応性の高い炭化水素
| 食品 食品 空気 |
フッ素は環境汚染物質
つまり、水銀やカドミウムと同じ公害物質であるということ、
この表で注意して頂きたいのは、肺癌を引き起こすとして社会問題となった彼
の有名なアスベスト、やはり発癌性が問題となっているひ素がフッ素よりも優
先順位の低いのです、つまりフツ素はアスベストやひ素よりも危険な公害物質
であるということなのです。
1974年国連人間環境委員会は、フツ素を水銀やカドミウムと同じ環境汚染物質
として世界各国にその監視と測定を呼び掛けたのです、しかも国連人間環境委
員会は何もフツ素を目のかたきにして、環境汚染物質として取り上げたのでは
なく、次のような基準を基に検討して環境汚染物質の世界的な指名手配書が作
られた、そしてフツ素も環境汚染物質として国際的に指名手配されるのに充分
な性質を持った元素であるということなのです。
環境汚染物質である条件として次ぎのような項目が上げられています。
(a)その物質が人間の健康と財産にや天候や生態系に現在そして将来悪影響
を与えるか。
(b)その物質が環境中で残留性があり分解されにくいか、また人体への食物
連鎖を通じての蓄積性があるか。
(c)その物質が環境中で化学的変化を受けより有害なものとか毒性の強いも
のに変化するか。
(d)環境中にどれくらい有るか、どのように循環するか。
(e)現在そして将来、人体や環境中で濃縮されるか。
(f)その物質にどれくらいの人々が暴露を受けているのか、その頻度。
(g)その物質を含む物から、その物質を測定する場合、現在の科学レベルか
ら判断して実行できるか。
(h)環境汚染の進行を評価する上で、その物質を測定することによって得ら
れる情報の現在そして将来的な価値。
(i)その物質の分布状態からみて、地球的規模での環境監視システムの一環
としてその物質を一定の測定方法で測定することの適合性。
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