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その後間もなく[2]、調査研究の結果、飲み水に含まれるフツ素に虫歯予防効
果が有ることが明らかになり歯科の専門家と公衆衛生学者の注意を引いた。
　1945年、最初の実験的水道水のフッ素化の試みがアメリカの二つの都市ニュ
ーバーグとグランドラピッズで始まった。最初、これらの試み[2] は最少の努
力でしかも食生活の改善も必要とせず、虫歯を60~70%減少させたかのように
見えた。
そして、その莫大な、何百万人もの世界的規模でフツ素の虫歯予防効果が期待
できるという見通しは世界中をあっと言わせるようなものであった、そして世
界中で水道水のフッ素化推進の活発な努力が始まった。

　しかし、今日、世界の人口の５％たらずが人為的にフッ素化した飲料水を飲
んでいるに過ぎない [4]、そして、フッ素応用は歯科医院での虫歯予防処置と
個人的な虫歯予防法として桁外れの程に普及してきた。

フッ素入り練り歯磨き剤、フッ素洗口剤、様々な種類の歯科充填材、ゲル、艶
出し剤、そして塗布剤は歯科用、家庭用がある、最近話題のフッ素応用はフッ
素ドロップ、フッ素錠でビタミン剤と同じに処方され、フッ素の浸み込ませて
あるフロスシルク（糸楊枝）は薬局やスーパーマーケットで購入できる。
　薬品に関しての問題で水道水のフッ素化ほど論争を呼んだものもあまりな
い。
水道水のフッ素化擁護者と反対者との間に生じた感情的な対立はこの問題が重
大な問題だけに、残念なものである。さらに残念なことは、歯科医師が声高に
反対を叫ぶ専門家でない人々のフッ素化批判に過剰反応したということ、そし
てその時にフッ素化の手段が安全であると証明する努力の中で、フツ素が適切
に使われ、安全だと保証される応用方法が得られたかも知れないということは
当時もっと議論されるするべきであった、フツ素の含まれた製品の多くは現在
極めて慎重にに使われるべきであるにも拘わらず、あまりに頻繁に全く不注意
に監督もされずに使われているからである。

　このような幾分か傲慢なフッ素を応用する姿勢は、彼らのフッ素の入った歯
科用薬剤の推薦への反対意見に出会うことになる、
例えば
o イギリスの専門家は幼い子供には「豆粒大」以下でフッ素入り歯磨き剤を使
うよう示唆し[5]、 スゥエーデンの公衆衛生の権威は若者にはフッ素の入って
いない歯磨き剤を使うよう推薦している[6]。 しかし、世界中の多くの国々の
テレビコマーシャルは子供達にフツ素の1000ppm も含まれた心地よい香りのす
る練り歯磨き剤を歯ブラシにたっぷりと「乗せて」使うよう宣伝している。

o 増え続ける製薬会社はいわゆる「専門家の力」をかりて歯科医師によるフツ
素洗口を推進している[7]。そのような製品で洗口する子供は直接約16mg のフ
ツ素を口の中に入れることになる。もしこのような量のフツ素を間違って飲み
込んだ場合、子供は吐き気．腹痛．激しい頭痛、その他のフツ素急性中毒症状
を経験することになる。そして製薬会社はフツ素洗口の安全性に関しての何の
注意も与えていない。

o スゥエーデンのKarolinska学会での研究8では、子供はフツ素ゲル
（12000ppm以上のフツ素を含む）を使った虫歯予防の処置をしている間に有害
な量のフツ素を飲み込む可能性を示している。



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