歯科材料中のフツ素

マサチュセッツ歯科医師会が全国的に歯科医師に配布したポスター[44]、はア
メリカの多くの歯科医の待合い室に展示されている、このポスターには当歯科
医院では健康な歯のために次のようなフツ素の応用を推薦しています書いてあ
る。

1.飲み水から
2.錠剤、ドロップを内服から
3.歯科医院での専門的な応用
4.家庭でのフツ素洗口
5.フツ素入り歯みがき剤。

 フツ素は、その虫歯予防効果故に衝撃的なデビューを飾った、しかしその後
フツ素が科学的に十分研究し尽くされ、その安全性と有効性に理論的根拠が与
えられたということを信じる事は困難である。
  歯科医学者達は、長年、公共水道水に1ppmのフツ素を人工的に添加すること
が、少なくとも理論的には「安全」であることを、皆が満足するように証明す
るために多くの時間とエネルギーを傾けて来た。
最近25年間、虫歯を減らすためだけの要求からフツ素を含む予防歯科的な材料
は急増してきた。しかし、これらの歯科用薬剤は現在、医薬品に義務付けられ
ている厳しい安全性と有効性のテストを経て使われてはいない。
このことは、明らかに、フツ素含有歯科薬剤は化粧品類又は局所応用剤に分類
されている、であるから、製造元は安全性の目安と考えられる証拠の提出は要
求されない。

 薬物の専門家は骨軟化症のような病気の場合フッ化カルシウムまたは化ナト
リウムの大量投与を受けることを知っている。
しかし、そのような人は、このようなフツ素の大量投与に関する毒性試験の資
料を早速利用できると期待するかもしれない。しかし英国、アメリカの製薬会
社や権威者に、それに関する資料をたずねても全く返事来ない。注意深く為さ
れた研究は子供と成人が多量のフツ素ゲルを飲み込んでいる、そして、多くの
子供達は通常少量のフツ素をフツ素入りの歯磨き剤から飲み込んでいるという
ことを示している。
さらに、健康に関する権威者の忠告に従って、子供と妊娠中の母親達はフツ素
錠とフツ素ドロップを内服していることが多い、家庭でのフツ素洗口は近年か
なり増加して来た。
アメリカでの最も売れている歯磨き剤のブランドのクレスト社製のフツ素錠と
ドロップは世界中の国々で制限無しで売られている、そして家庭での使用が推
薦されている大多数のフツ素洗口液は「有効成分」としてフッ化ナトリウム
(クレステではフツ素濃度約1000ppm、殆どのフツ素錠は2.2mgのフツ素が含ま
れ(約1.0mgF)家庭用のフツ素洗口液はフッ化ナトリウム0.05%即ち 225ppmの
フツ素を含む[45])が使われている。フッ化ナトリウムの毒性を「化学物質の
毒性[12]」の 624ページの表を参照すると、フッ化ナトリウムにはマウスに胚
子奇形発成つまり催奇形性有りとして、特別注意すべき化学物質の仲間に入れ
られている。この催奇形の影響の出るフツ素の投与量としては、マウスに体重
1kg当たり28mgフッ化ナトリウムを経口投与した場合、体重1kg当たり24mgを腹
腔内に注射した場合ということになっている。しかしながら、引用論文[46]に
直接当たって確かめてみると、この量は一回投与量ではなく、妊娠11日目から
21日目に渡る経口分散投与と14日目から21日目までの腹腔内に注射による投与
であるから、マウスに奇形を引き起こすフツ素のレベルは体重 1kg当たりそれ
ぞれ2.25mg、3mgだと報告されている。マウスの体重は約20gだから、一日当た
り約0.055mgのフツ素を妊娠後半に投与することで先天性の奇形をウエブスタ
ーマウスの子孫に誘発したことになる。

 引用論文の著者達は、雌のマウスは、妊娠の後半に1000マイクログラムのフ
ッ化ナトリウム投与されながら、胎児の子宮内での死亡や死産を引き起こすこ
となく耐えることが出来たと解説している。さらに彼らはまた、CaF2(フッ
素化カルシウム)とNaF(フッ化ナトリウム)の妊娠全期間中での投与は胚
細胞と胎児の細胞に吸収を引き起こすようだと書いている。



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