ok.p.120 目覚めた時 海が愕慟する 臨海工場地帯の岸辺がわきたっている 農民の命である土地が 無造作にはぎとられ そこに林のようなビルが立ちならび 農民たちは ネオンの下で坪あそびに興じる 目が覚めた時 そこが 夜明けの街燈に青ざめた ガード下のくぼみの氷の上でなければ良いが HOME RETURN NEXT