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岡部 清詩集

山奥の村の証言


目次

この詩集に寄せる言葉 井上光晴
まえがき

第一章 幼子の叫び

父を呼ぶ幼児 山は答えず 死んだジイ様の枕の下の貯え 雪の夜−沈黙

谷間の部落 この道 炭焼小屋の月光の下で

第二章 襲われたムラ

水魔ー濁流の海 廃墟の中で いい部落 偉い人

願いーえらい人のくれるもの 去る者残る者 この手で拓いた大地よ 大地よ世界の母よ

第三草      出稼ぎのうた

穫り入れが終わると 追い出されれば 谷間の分家 今日は、そして明日は

夜汽車 土方人足の職場で 地下室で思う 弁当

おやじ 尻無川水門工事犠牲者へおくる 染色工場で ふるさとの姿

おれたち 仲間よ テッポー

第四章      引き裂かれた家

夕暮 それで良い訳がない 飯場 お前は

目覚めた時 ネオンの向こうに 白いエプロンの奥さんたちよ 眠れない夜

かあちゃんたち 静かな秋 便りもない ビル

おれの手 帰郷

渡り鳥のように 車窓 六つの瞳 みかん

作者あとがき

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